グラフトでの計算
自毛植毛の費用を計算するにあたって、「グラフト」という言葉を理解しておく必要があります。グラストとは「毛包」のことで、毛穴や株をさす英語になります。植毛は髪の毛の本数によって変わるのではなく、この毛穴の単位で費用が計算されるため、手術費用はグラストの数によって左右されます。
毛穴である一つのグラフトには、平均で2～3本程度の髪の毛が生えているため、1グラフトを手術で移植したとすると、都合2～3本の髪の毛が移植されることになります。大抵手術では、400から500程度のグランドを移植するのが通常で、それにかかる一般的な費用は50万円前後となっています。M字ハゲなどの生え際の自毛植毛手術になると費用は更に高額になりがちで、700から1000のグラフトを移植する必要があるため、安くても70万円程度、高いと150万円ほどの手術費用になります。
頭皮の状態による金額の変化
頭頂部の脱毛症の場合、一般的に1000から1500グラフトが必要だと言われています。そのため、やはり手術費用は高額になり、1000グラフト以上を扱うことで常に100万円前後の費用が発生すると想定されます。これらは、あくまで各クリニックが公表している手術費用を参考にしたものであり、実際の頭皮の状態や毛髪の状態によって更に高額になったり、想定していたよりも多少は安く済む場合があります。
いずれにしても、美容整形と同じで自由診療となる自毛植毛手術は、医療保険が一切適用されないため、手術費用の全額負担となるのが基本です。一度成功すれば二度と手術を受ける必要がない上、半永久的に効果が持続し、メンテナンスフリーでもある自毛植毛手術は、現在の日本では残念ながら高額な費用を払うことで受けられる手術となっています。
キャンペーンを上手に利用しよう
クリニックによっては、手術費用や一部の負担金、手術に付随する必須の出費が、キャンペーンによって割引は無料となることもあり、そういったサービスを上手に活用することで自毛植毛手術の費用を抑えることが可能になります。キャンペーンを打ち出してくる時期は様々ですが、お得なキャンペーンを利用するならば定価よりもある程度安く治療を済ませることができるでしょう。
目立ったところでは、基本治療費となる20万円が無料になるようなキャンペーンを展開しているクリニックもありました。手術には基本料金や診察料、頭皮の状態に応じた施術料や特定の機器を使用する使用料などが加算されるため、基本治療費だけでも無料や割引になったりするのは非常にお得であると言えます。
