育毛剤の仕組み
育毛剤の仕組みは複雑ではありません。育毛剤の成分による血行を促進し、髪の毛や毛根の血管を拡張します。栄養分を十分に行き渡らせることで、髪の毛の発毛や成長を促します。クジンエキスやセンブリエキス、ビタミンEなどの成分を配合するのが一般的で、栄養を与えることで髪の毛を強く太くする効果もあります。成長の途中で抜け毛に繋がってしまう症状も減少させ、頭皮の健康状態を改善します。
頭皮が乾燥しててしまうのを防ぐため、頭皮を保湿し毛穴の状態を理想的な状態に保つことを目的とする育毛剤もあります。炎症を起こしている場合も毛根にもダメージが及ぶため、フケの発生やかゆみを抑えることで頭皮を清潔にすることも、育毛剤の効果のひとつです。男性ホルモンを抑制する育毛剤もあり、様々な側面から頭髪の健康にアプローチします。
育毛剤で効果がない場合
こうした育毛剤で効果がない場合、自毛植毛を行うことによって即効性のある薄毛対策が可能になります。自毛植毛は後頭部や側頭部に入っている自分の髪の毛を使用して、脱毛後に移植する手術のことであり、自分の生きた髪の毛を使用することで手術後も半永久的に髪の毛が成長することが期待できます。
自分のDNAから作られた髪の毛を作ることは、免疫システムが拒否反応を起こしたり頭皮が化膿したりすることを防ぐことにも有効で、髪の毛が生着すればその後何十年にもわたって自然に抜け落ちるまで成長してくれます。自分の髪の毛を変えるため他の人にばれにくいというのも大きなメリットであり、健康面やまた見た目の点で自毛植毛は大きなメリットを持っています。
自毛植毛の様々な面を考慮することも必要
自毛植毛のデメリットを上げるとするならばやはりその費用でしょう。自毛植毛は美容整形などと同じく医療保険の適用外であり、手術費用は全額自己負担となります。1000本規模で自毛植毛を行うとすると80万円から100万円の費用が発生します。決して安い金額ではなく、納得のいく見た目に仕上げるためにはさらに植毛を行わなければならない可能性もあり、費用は更に高額に膨れ上がることも考えられます。
最近では、メスを使わずに髪の毛を抜き取るマシンを使用した手術もあり、傷跡が残らないような工夫を多くなされていますが、毛根を傷つけてしまったり、刈り上げや坊主頭にした際にどうしても不自然な傷跡が残ってしまうなど、見た目のデメリットもいくらが発生します。しかし、こうしたデメリットを考慮しても、自毛植毛による即効性や確実な薄毛対策は魅力的でしょう。