育毛シャンプーの効果
結論から言うならば、育毛シャンプーを使うことで髪が生えることはありません。育毛剤や発毛剤を使用しているケースならともかく、育毛シャンプーでは髪の毛を生やさせるほどに強力な効果は発揮できないのが現状です。そもそもシャンプーは、頭皮や毛穴の汚れを取るのが目的です。髪や頭皮にハリやコシを与え、保湿成分を使用することで潤いを与えることもできますが、基本的に育毛に必要なのは毛穴の奥の毛乳頭に栄養を与えることです。
育毛剤などであれば頭皮に染み込ませることも可能ですが、シャンプーでは結局のところ水で洗い流してしまうため、毛穴の奥まで栄養を行き渡らせるのは不可能に等しいと言えます。抜け毛に対して全く効果がないわけではないものの、気を生えさせる効果に関して言うならば、多くは期待できません。
頭皮の健康を守る育毛シャンプー
育毛シャンプーが果たす目的は、頭皮や毛穴の皮脂汚れを適度に除去し、頭皮に潤いを与えることで乾燥を防ぎ、髪の毛や頭皮に有効な成分を僅かながらでも供給することにあります。頭皮を清潔にすることは脱毛症や抜け毛を防ぐを上で非常に重要です。頭皮が不潔で荒れた状態にあると、十分な量の血液が循環したり必要な栄養素が浸透したりするのを阻んでしまいます。
これを育毛シャンプーによってある程度解決し、栄養素が供給されればきちんと吸収できるような健康的な状態に保つことで、抜け毛が脱毛症の原因となる一因をある程度防ぐことが可能になります。つまり育毛シャンプーの目的は、頭皮環境を整え健康にすることで、髪が生えやすい頭皮の状態を作っていくことにあります。これには抜け毛を減らすことやフケを減らすことが期待できます。
AGAには効果なし
しかし、薄毛の主な原因である脱毛症は、AGAつまり男性型脱毛症と呼ばれるようにホルモンや遺伝の影響が関係しています。男性型脱毛症は髪の毛を生えさせる毛母細胞にダメージを与え、髪の毛の成長を阻んだりストップさせてしまうことで抜け毛を促進してしまうという症状です。これに対し、育毛シャンプーによって必要な栄養素を供給したり毛穴の汚れを取り去ったとしても、遺伝が原因で発生する抜け毛には正直なところ勝ち目がありません。
脱毛症には、基本的に植毛などの直接的な対策しか有効的ではありません。育毛シャンプーは、頭皮の健康を促進したり抜け毛をある程度を防いだりできるポテンシャルがあるものの、脱毛症を完全に食い止め、髪の毛を新たに生えさせる魔法の力があるわけではないということを理解しておきましょう。