植毛と発毛の違い

植毛の基本

植毛とは

植毛とは、頭皮に人工毛や人毛を人工的に植え付けていく方法であり、外科的手術が必要な医療行為です。自己植毛や人工毛植毛があり、自身の後頭部などの髪を抜き取って、頭頂部や生え際などに植え付け根付かせるという方法を取ります。人工毛の場合、人工的に作られた髪を頭皮に植えていきます。

手術する必要があり、専門の医師が施術にあたる必要があるため、費用は高額になり時間もそのぶんかかるといったデメリットがあります。しかし、毛が直接頭皮に植え付けられているため、見た目には地毛が生えているのと全く変わらないというのが最大の魅力です。自己植毛であれば、自分のDNAでできた髪の毛を植えるため拒否反応が全くなく、安心して髪の毛を植えていけるというメリットもあります。

発毛とは

発毛とは、髪の毛を生やし増やしていくことを目的として行う治療やヘアケアのことです。発毛はAGA治療と呼ばれるはげ治療も含んでおり、錠剤を処方したり直接頭皮に塗る塗布剤が処方されることもあります。こういった薬剤は、発毛を促すと同時に抜け毛を防ぐものが多く、薄毛の進行を聞止めるという意味でも効果があります。

毛を生えさせるには時間がかかりますが、頭皮のスキンケアも含めて長期的な目線で治療に当たることにより、肌質の改善も視野に入れた総合的なケアを行うのが特徴です。発毛が興味深いのは、毛髪に対して治療を行うのではなく、毛髪が抜けてしまった毛根に対して発毛治療を行うことにあり、再度発毛機能を取り戻させることで再び自分で毛を生やせる状態へと治療を行います。早めの対策がカギとなります。

発毛と植毛、それぞれのメリット

植毛も発毛も同じように思えるかもしれませんが、植毛が専門の医療機関や医師による医療行為であるのに対し、発毛はスキンケアと同じ部類に入る行為となります。植毛の方がハードルが高く、費用や時間もかかるものの頭皮に確実に毛が生えるというメリットがあり、発毛は薬の服用や専用ローションの塗布で済むものの、効果が出るかどうかは個人差が激しいというデメリットがあります。

どちらも頭皮や毛髪の状況に合わせて行うものですが、植毛は自己植毛で自身の毛髪を植え替えられるという特徴により、どんなに薄毛が進行してしまっていても、側頭部や後頭部などの抜けにくい髪を利用して薬物治療では効果の無い方でも確実に髪を生やすことが可能です。それぞれの特性を理解したうえで、効果的な薄毛治療を行っていきましょう。