なぜ植毛がバレてしまうのか
自毛植毛であれば、それが他人にバレるということは基本的に考えられませんが、メスを使用してドナーとなる髪の毛を採取するFUT法の場合、メスを入れた部分の傷が残ってしまい、それが何かの拍子に他人の目に触れることになる可能性があります。メスを入れた部分の傷は長期間経過することでかなり目立たなくなるものの、散髪をする際にヘアカットを担当する人に見られてしまうかもしれません。
植毛後短期間で散髪に行くことは避けた方がいい上に、坊主頭はもちろんのことですが刈り上げのヘアスタイルを採用している方も、散髪後に傷跡が見えてしまう危険性があります。長めのヘアスタイルを採用していたとしても、散髪時に頭皮が見えることでやはりどうしても傷跡が目についてしまうかもしれません。半永久的な効果を誇る植毛ですが、完全に他人にばれないというわけではないのです。
クリニックで受ける植毛手術
それでも、できるだけバレにくい植毛を目指すのであれば、経験と技術が確かなクリニックで植毛手術を受けるのが最善でしょう。そういったクリニックの場合、髪の毛を確実に生やす植毛手術の技術だけでなく、術後のアフターケアも充実している場合が多く見られます。手術による傷跡を最小限に抑える技術や、術後日常生活における様々な注意点などを細かく指導してくれるなど、アフターケアも万全なクリニックを選ぶことで安心して日常生活に戻ることができるでしょう。
メスを使用するFUT法を採用した場合、約1mm程度の幅の傷跡が数センチに渡って残ることになります。これは、髪の毛が十分に入っていれば全く目立たない程度の傷であるものの、前述のような散髪時など、頭皮を間近で見るような機会ではやはり目立ってしまう可能性があるため、傷跡を最小限に抑えることのできる技術を持っているクリニックが最善です。
傷跡の目立たないFUE法
あるいは、パンチと呼ばれる器具を使用して髪の毛を毛根ごと抜き取る、FUE法による植毛手術を受ける方がいいかもしれません。FUE法ではメスを使用しないため、術後の痛みや抜糸の必要性のなさなどの面でメリットがあります。パンチで抜き取った傷跡も1日か2日あればふさがってくれるため、傷が残らないという面でもやはり有利です。
こう見るとメリットの多いFUE法ですが、小さい範囲を細く作業しても毛根を抜き取っていくため、手術の長期化や費用の高額化といったデメリットがあります。そもそも、植毛手術は美容整形ならと同じく医療保険の適用外であるため、基本的に費用が高いというのが欠点です。FUE法にはメリットがいくつもありますが、費用面や時間の面で考えるとFUT法にもメリットがあり、事前に十分な調査やカウンセリングを受けることが必要です。