自毛植毛のメリット
植毛には「自毛植毛」があります。これは手術を受ける本人の髪の毛を脱毛部に移植する方法のことで、現在日本で行われている植毛のほとんどがこの自毛植毛であると言われています。自分の毛を植え替えることにより、拒絶反応や皮膚の炎症などを起こさずに、生やしたいところに毛を植えることができます。
「自分の毛が減ってしまうので結局同じことではないか」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、男性型脱毛症であるAGAは前頭部と頭頂部に主に影響を及ぼすため、ホルモンの影響を受けにくい側頭部や後頭部の毛を脱毛部に移植するというのが基本的なコンセプトです。移植部分が十分に定着することで、元々入っている髪と同様に髪の毛が成長していくことが期待できます。失敗のリスクが少ないのが特徴です。
人工毛植毛は危険
これに対し、「人工毛植毛」と呼ばれる人工的な髪の毛を植え付ける方法は、ナイロンやポリエステルならで作られた髪の毛を模した人工繊維を脱毛部に移植していきます。加工の用意さを活かして、植毛する本数や長さを自由に調節し、望み通りの髪型に仕上げていくことが可能です。
ただし、こちらに関しては現在のところデメリットの方が多く、体の免疫システムが拒絶反応を起こしたり、毛穴に汚れが溜まりっぱなしになり雑菌などが発生しやすいことなど、雑菌による感染や異物の混入などがデメリットとして挙げられます。日本皮膚科学会の脱毛症診療ガイドラインでも基本的に低い評価であり、現時点ではおすすめできる植毛法ではありません。一部の国では人工毛植毛を法律で禁じているほどです。
自毛植毛はメリット多し!
つまり、脱毛症治療として真に有効でオススメできるのは自毛植毛による植毛法です。移植による拒絶反応は全くなく、最新技術を用いることで髪の毛そのものの定着率も非常に高くなります。移植が成功すれば比較的短期間で薄毛を改善することができ、効果の確実性と安全性で抜きん出ています。男性型脱毛症AGAのホルモン影響は生え際につむじ付近に集中していると言われていますが、移植元である後頭部や側頭部にはその影響が少なく、髪の毛を移植することでAGAの影響を受けにくくなると考えられています。
..つまり、移植後は毛が抜けにくくなり、移植した髪の毛も定着しやすくなることで、確実に薄毛を改善していけるというわけです。けがや火傷などにより毛根が消失してしまった部位に関しても、毛根の皮膚組織を移植することで定着させることすら可能です。