植毛と育毛の違い

植毛の基本

植毛とは

植毛とは、頭皮に人工毛や人毛を人工的に植え付けていく方法であり、外科的手術が必要な医療行為です。自己植毛や人工毛植毛があり、自身の後頭部などの髪を抜き取って、頭頂部や生え際などに植え付け根付かせるという方法を取ります。人工毛の場合、人工的に作られた髪を頭皮に植えていきます。手術する必要があり、専門の医師が施術にあたる必要があるため、費用は高額になり時間もそのぶんかかるといったデメリットがあります。

しかし、毛が直接頭皮に植え付けられているため、見た目には地毛が生えているのと全く変わらないというのが最大の魅力です。自己植毛であれば、自分のDNAでできた髪の毛を植えるため拒否反応が全くなく、安心して髪の毛を植えていけるというメリットもあります。

育毛とは

これに対し、育毛とは文字通り髪の毛を育てるヘアケアやスキンケアのことであり、今ある髪の毛を大切に維持していくことが目的となります。どちらかと言うと抜け毛対策に近いものがあり、今生えている毛を守ることが大前提のため、すでに髪が失われてしまった方や今後増やしていきたいという方には適していません。

現在生えている毛にも幾つかの種類があり、太く健康的に生えているものもあれば、細く痩せている毛、栄養が十分に補給されずに産毛化しているものや抜け落ちる寸前のものもあるでしょう。そういった髪の毛に対して何らかの栄養補給やスキンケア、育毛剤の使用などによりケアを行い、髪の毛が抜けるのを防ぎ、強くしっかり生えさせるのが狙いです。髪がある程度残っている方に適しています。

アプローチの仕方や費用の違い

こうした違いについて知っておくことは重要です。今後どのような方向から自分の髪にアプローチしていくかが関係しており、それぞれの特性を生かしてヘアケアを行っていかなければなりません。ある程度髪に余裕がある方であれば、育毛する方向でヘアケアを行うだけで十分かもしれません。費用的にも最も安く済む可能性があります。

植毛は、医療行為となるため専門の医療機関へ出向かなければならず、費用も高額に、そして時間もさらに必要となります。しかし成功すれば、人工毛にせよ自己植毛にせよ、直接頭皮に髪が生えてくれるため費用なりの効果を発揮すると言え、再び自信を持って外を歩くことができるようになります。ヘアケアには幾つか種類がありますが、今のご自分の状況に最も適したものを選ぶようにしましょう。