クリニックでの検査
自毛植毛などの抜け毛対策を考える前に、専用のクリニックを訪問して、現在の実際の頭皮の状態を調べることは非常に重要です。専用の機器を使用しなくても、熟練した医師やカウンセラー観察すると、何らかの原因で抜け毛が始まっていることや髪の毛が細くなる軟毛化現象を肉眼で発見することができます。
AGA、つまり男性型脱毛症が特別に進行していない状態の方でも、頭皮の状態を観察する検査に加えてカウンセリングを受けることで、生活習慣や食生活などの側面から抜け毛の危険性や進行度に関するアドバイスをもらうこともできます。専用の機器を用いれば、毛穴までしっかりと映し出される映像を確認しながら、リアルな頭皮や毛髪の状態を専門家に診てもらうことができます。頭皮がほんの少しでも荒れていれば、専門の機器と専門家の観察眼による正確な診断を受けることが可能であり、植毛が必要かどうかも確認することができます。
脱毛症を見極める
一時的なストレスや何らかの突発的な原因による脱毛症であれば、自毛植毛などの本格的な抜け毛対策を考える必要はありません。ストレスなどの原因が取り除かれ次第、頭皮の健康が回復されることが期待できます。しかし男性型脱毛症の場合、一過性や短期間で一気に抜ける脱毛症とは違い、長期的かつ徐々に進行していくという特徴があります。
この場合は遺伝による影響も考えられるため、ストレスを取り除くことや生活習慣を改善するだけで抜け毛が減ることは期待できません。こうした症状に関しても、専門家の目で見れば抜け毛の原因が何なのかを知ることが可能になります。髪質や髪のボリューム、頭髪の細さやハリやコシなどの状態、これらを専門家の目で見極めることで、植毛手術などの特定の抜け毛対策が必要なのかどうかをしっかりと見極めることができます。
頭皮の状態を調べる
髪の毛に大事なのは頭皮の状態ですが、専門家に診てもらうことで正確な頭皮の状態を診断してもらうことも可能です。専用の機器を用いれば頭皮の状態が鮮明にはっきりと映し出される上、その状態から見て頭皮がどのような健康状態にあるかを判断することも可能です。通常、頭皮の色調はやや青白く、一つの毛孔から2~3本の毛髪が生えているのが通常です。しかし頭皮が荒れている場合、微妙に赤く染まっており、塊になった油っぽいフケが多く見られるのが一般的です。
また、頭皮が乾燥することによって皮脂が通常よりも多く分泌されており、皮脂がたまっている場所にはマラセチア真菌と呼ばれるニキビの原因ともなる細菌によって、脂漏性皮膚炎が発生している可能性があります。こうした状態に関しても、専門家と専門の機械による正確な診断が受けられるため、クリニックでの事前の検査は非常に重要です。